2012-12-19の記事について。

2012-12-19 なぜ『中二病でも恋がしたい!』がつまらないんだろう。の記事について。
一部見直して「暴論だなあ」と思った箇所があるのでそのへんだけ訂正しておきます。

終結論として「中恋」つまんないと思ったら観るの止めて他の作品観ればいいんじゃないですかね。

ここですね。間違ってました。「中恋」つまんないと思ったひとがいたら「観るな」ではなく、こういう記事を書けばよかった

subculic

「中二病でも恋がしたい!」への期待
「中二病でも恋がしたい!」を肴にしたリアル度合いの話
「中二病でも恋がしたい!」中二病の消失点とは――“不可視境界線”ホリゾンタル・ライン(水平線)


端正で優れた文章で書かれたこの記事には「中恋つまんない」と思っている方に「中恋はここがいい」と説得させるものがあります。
この文章を読んでもまだ「つまんない」という方は、まあ、それはそれでいいです
少なくとも僕やこの記事を書いた@tatsu2さんは「面白い」と思っているからです。
「つまんない」という主張するひとが居たところで「中恋」の面白さ自体は損なわれないと信じているからです。

僕は物語が人を変える力があると信じている人間です。
僕は「中恋」を観ている25分間、現実から離れて息抜きすることができました。
視聴者から現実を剥奪する力がこの物語にはあるからです。
六花が中二病で救われたように、僕もこの物語で僅かな間だけ、救われています。
ただし、「中恋」のEDがそうであったように六花の現実には問題が山積みになったままです。
それは僕も同じです。
ただし、六花が僅かでも中二に救わたように、僕も僅かながらもこの物語に救われています。
「観なくていい」というのはそういう心理がさせた暴言です。
物語に救われる程度の安上がりな人生ですが、物語とはそういうものだと信じています。

だけど、基本僕もクズな作品にはクズと言う人間です。このサイトでもクズにはクズと言います。
全肯定の人間でもサイトでもないです。
上記したように作品がひとをかえる力を持って居ると信じている人間なので
この作品は明らかに付き合わせた人間の時間を損させるな
と思ったら「つまんない」と言います。

ただし、自分の主張をゴリ押しする為だけに、人と物語の可能性を分断させる書き方は可能な限り避けます

中恋にも当然欠点はあります。「これでいいのか」という穴は山程あります。
物語なら当然です。

終盤の展開では勇太の六花に対する無自覚な言動が僕には明らかに理不尽な行為に見えました。憤りを感じます。
それと同じで明らかに作品に無自覚で理不尽な言動には憤りを感じるのです。

せめてクズというならこれくらい物語に自覚的であって欲しいと個人的には思うのです。
これなら楽なのです。というかこれくらいクズと言えるのならむしろ読みたいのです。

近代麻雀漫画生活」咲-Saki-の二匹目のドジョウを狙えなかった【雀凰】」
http://blog.livedoor.jp/inoken_the_world/archives/51682002.html

いのけんさん、勝手にリンクしてすいません。