Edge Of Tomorrow

十周年記念BOX
あんまりにもTLでこの話題を見掛けるのでなんなのかと考えてみたら、普通にアニメ放送から十年経ってて、ある程度傑出してて、ある一定の購買層が見込める作品なら企画だけでも立てやすいシロモノなのだからという結論に達した。
えー、ということは来年もやっぱり十周年記念BOXとかいうのはどんどんリリースされるのかー。
でもDVDが一般普及しだしたのって2000年前後なので(DVDを再生可能なPS2のリリースが2000年というのも大きいと思う)その前のビデオカセットとの断絶を埋める意味合いもBDBOXにはあると思うので、一定ラインを越えたら10周年記念っていう惹句はあまり強度を誇らなくなるかも。


やっぱりトムのええカッコし映画やんけ
ALL YOU NEED IS KILL』BDで。最初の三十分で特殊な設定を、観客と登場人物に叩きこんだ後の八十分はひたすら展開とビジュアル、爆音、カメラワーク、特撮技術だけで魅せるというアクション映画の王道のような作品。すごい力技なので圧倒されてしまった。監督にねじ伏せられた感が強い。SF要素が主体なんだけどSFアクション映画と呼んだほうがよい。
僕は待機室フェチなのだが、この映画は軍に放り込まれる→待機室→戦場を繰り返す映画なので待機室がバンバンでてきて非常に満足。
上官のしごき、博打、仲間同士のへらず口、戦意高揚の為に流れ続けるB級ロックとクラクラします。この待機室っていうのは別に特定の場所じゃなくて、いわゆる「兵士たちの帰る家」として機能していればぼくとしては満足なわけで『フューリー』でブラピが異常にシャーマン戦車にこだわっていたのにも結構萌えたのであります。
辛い仕事から帰ってきて、本やらマンガやらCDやらが散らかっている汚い四畳半の臭い布団に潜り込んで「ここが俺の居場所なんだ」と再確認する作業に似ているのかもしれない。

ラストシーンはやっぱりトムのええ格好しい映画やんけ、と思ってしまった。ダグ・リーマンはちゃんとコントロールしてたけど。
原作からの改変については良改変。原作は最後の最後で唯一の理解者であるリタ(エミリー・ブラント)が自分を置いて行ってしまう、取り残された俺。でもこれは生き残る為に仕方がない事、感がラストに強調されてたんだけど、映画版の脚本はその感覚を巧く見抜いていて中盤から「ああ〜理解者であるリタとの距離がどんどん開いていくけど生き残る為にはこれしかないんだ」みたいなケイジ(トムクル)の悲哀感、やるせなさがよく漂っていた。だからラストはああなのかもしれない。頑張ったケイジにご褒美、みたいな。同時に観客へのご褒美にもなっている。

ノイズ映画
『バンカー・パレス・ホテル』DVDで。意外とエンキ・ビラルのビジュアルとレトロフューチャーな工業未来都市のノイズだけで満足して観れてしまった。
富裕層がバンカー・パレス・ホテルに集う映画なのにディストピア感はちゃんとあっていい。というかこれは多分、工業都市のノイズと寒そうな風景、降り続ける雨、オートマチック化されつつも機能不全を来している歪な設備、無能な官僚、とそれなりに道具が揃っているからで、鉄板ではある。なんだか評価が低くい書き方だけどちゃんと面白いですよ。

ギャル子ちゃん
『おしえて! ギャル子ちゃん』百合、といえばそうなんだが、ギャル子ちゃんはおっぱい大きくて、純情で、世間の事あんまり知らなくて、とても親切で誠実でエロくて可愛いので、普通のひとが読んでも面白いと思うよ。オタクの眼鏡っ子とギャル子ちゃん、天然のお嬢が「Hな話題でこういうのよく聞くけど、本当なの?」というガールズトークを延々と繰り広げます。本編にはないけど、例えばパツキン外人のあそこの毛もやっぱりパツキンなの? どうなの? という話をギャル子ちゃんたちが繰り広げる漫画。
あと、コマのワンカット、ワンカットがイラストか映画のワンシーンをくり抜いて作ったかのようなビジュアルで、それが一ページ丸ごと延々と続いてSSになっているので漫画としても純粋に読んでて気持ちいい。全頁フルカラーなんだけど、淡いトーンの色合いで統一されているので、「どうだ! 凄いだろう!」っていうんじゃなくて、読み手がどう心地よく感じるかっていうのが非常に考え抜かれた配色です。何度も読み返す。

マクロスフロンティアと新作
JOYで久しぶりに『マクロスF』を唄ったらやべえ。現在、JOYではオンラインで新作マクロスのオーディションを開催しているので『フロンティア』は2014年冬の現在激戦区と化している。ので参加人数が桁外れで、オンライン採点で一点上がっていく毎に「300人抜き」と表示される。

怪談と名刀
怪談を盛り上げる為に東雅夫が一生懸命過去の名作怪談を復刊しているがこれもそのうちのひとつ。ありがたや。というか東先生で常々不思議に思っていたのだが、怪談で東雅夫が中心になって雑誌『幽』やポプラ社、今は亡きネット書店ビーケーワンと連動して一時期「創作実話系怪談」を流行らせようとしたじゃないですが。今もか。1998年に『リング』のあおりを受けて復刊されてブームを読んだ『新耳袋』とか平山夢明竹書房とかの流れで。この動きってネットの「マクドナルドで女子高生が」「サークラvsギャル子」的な創作実話系と時期的にリンクしてるの? 全く関係なく時期が重なっただけ?

はがないNEXT
全話観た。理科が毎回髪の毛を変えているので「理科推しだ……」と思っていたら最終回は理科が小鷹をぶちのめす回だった。
恐らく小鷹の「誰も選べない」言い訳というか詭弁に女性としてまともに怒ったのはこの子だけなので、惚れた。
夜空と肉、マリアと小鳩みたいに小鷹を取り合って女同士で小競り合いをするのではなく「お前がはっきりせんから事態が進展せずに困っとるんだろうが!」とちゃんと自分の意思をフラフラしている小鷹に伝えたのはこの子だけ。小鷹! お前の行動は、おれの所では「草野球のキャッチャー」と言うんじゃ。わかるか! 「みっと(ミット)もない」と言う意味だ! と理科が言ったかどうかは不明ではある。

今回の『咲』!
ナンシー・シナトラの『BANG BANG』かと思っていたらプライマルの『Kill all Hippies』の方の銃だった。
なんかのどっちの銃の弾倉が透明プラスティックカヴァーなんだよね。グロックとかもうプラスティックだけの塊みたいな銃じゃん。のどっちの銃みたいなのも探したら出てくるかもしれない。

今回の百合!
『ゆりめくる日々』『ゆりめくるお仕事』田舎の貧乳冴えない沙柚理と、お嬢様のより子のSS百合コント。百合作品も多くなってくると、紹介する側としても紹介される側に「なぜこんなものを薦めるの? よく分からないよ? ためしに買ったけど、なにこれ?」みたいに言われる作品も比例して増えてきますが、これもそのうちのひとつ。ともかく雰囲気がエロいし、ロリなんでエロ可愛い百合なんですよね。エロ可愛いい百合のビジュアルが欲しいひとはこれを読め! サブロウタの『citrus』の表紙で悶えて騒いでいるひとはこれを読め! え?自分が求めているのはこんなおふざけじゃない? 自分の欲求に対して自覚的で素直な方が、変な意地を張って高尚なものを崇める自意識の奴隷になるより人生ずっと得するぞ!
貴様が大島智のにこまきレズシリーズ同人誌を買ったり、相川りょうの島風ちゃん百合奴隷凌辱本を購入しているのはまるっとお見通しだ!
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今回の艦これ!
子宮回帰願望。なにか音楽を聴いたり、アニメの一挙放送を流しっぱなしにしながら艦これのレベル上げをやっていると現実逃避になって楽しい。