戦艦大和の最期


二月後半は布団で寝ていたことと、仕事をやっていたこと、艦これのトラック泊地以外記憶にない。気が付いたら三月になっていた。

萌え格闘技
チョコレート・ファイター』などを観る。ちょい前に『チョコレート・ソルジャー』を先に観たのだが、えらくアクションに重みがないというか、軽い格闘技だなと思って自分の「つまらん」フォルダに入っていたのだが『チョコレート・ファイター』を観て納得した。ぼくはトニー・ジャーみたいな重いアクションを期待していたのだが、ジージャー・ヤーニンは技巧中心なのである。特に足蹴りが異常に痛そうとかそういうのではなく、曲芸師的なトリッキーなアクションが彼女の売りなのだ。ノリはジャッキー・チェンのノリに近い。ありていの道具や地形的特徴を生かして敵を攪乱しつつダウンさせる、という技が多いです。
ピンゲーオは大分力を入れているというか、ジャーが金を稼いでくれたのもあると思うんだけど、阿部寛がハジキ持って登場したり、セットも日本なのかタイなのかよく分からないなど「見せ場」的要素が異常に多い。
基本的に伏線以外の余計な部分はザクザク切っていくディズニー映画っぽい残酷な脚本。
ジージャー・ヤーニンのDVDは最初は字幕のみなのだが、徐々に吹き替えが付属されてジージャーの声が小清水だったりするのは嬉しい配慮。小清水って『スイプリ』とか観てると思うんだけど、割と強気な女の子やらせたらタチっていうか男役も兼任できてしまうのよな。微妙に誤解を呼びそうな表現だが、スイプリ好きの特に百合クラスタにはこの感覚は伝わるのではないのか(伝われ)

任侠もの
『日本任侠道-激突編-』任侠ものから『幸せの黄色いハンカチ』に行って海外進出は『ブラックレイン』と高倉健の俳優人生は活躍の度合いに反して、実はそんなにブレていないことが分かる。こういうのを観てた観客の前に深作欣二が現れて『実録』と銘打ち、狂犬のように振る舞われた当時の観客のショック度合いとはいかに。倫理観が高い映画。

ソビエトっぽい。
グランド・ブダペスト・ホテル』圧倒的な映像の高貴と退廃、ユーモアの美。映像のみならずヨーロッパの仮想国にある高級ホテルの支配人や従業員達が戦争によって国家解体の影響を受けて衰退していくストーリーもビジュアルに大きく貢献しているように思う。Sランク級の映画。

ほぼツイッターの感想丸々コピペ。だって他に思いつかんよ。いや。いい映画を観ました。

山田風太郎とか佐藤亜紀とかの歴史の節目に翻弄される登場人物っていうのに極端に弱いのでSランクです。

怪奇全集
アニメ版『偽物語』をクリア。西尾維新の原作はあんまり読んだことないんだけど、割と序盤に「これは伏線になるな」っていう台詞や行動が頻出するので、今回もそうかと思ってたんだけど、あまりそういう事はなかった。これからがそうなのかもしれんけど。西尾維新ってプロットきっちり切ってる感じするよね。
京極夏彦はプロットを書いたりしないらしい。本当だろうか。

今回の艦これ!
艦隊これくしょん九話で提督の死にショックを受けている視聴者がいる反面、長門さんたちは割とフランクに事態を受け止めていてネット上では皆「???」みたいな感じなんだけど、彼女たちがああいう行動に出るのは不思議でもないんでもない。彼女たちにとってはとっくに通過した道なのだ!
おやおや、全国の提督さん。お前たちはまだそんなところに居るのかい?

シノハユ』!
はやりんのママはオギャリティ、バブみが高い。全世界が赦してくれなくても、はやりママだけはぼくのことを赦してくれそうな気がする。

尊い
どのくらい前だったか失念したのだが、そのころぼくのツイッターTLでは「シコリティ」なる単語が登場し、皆、争うように使っていたのだが、リアル面ではオタクの飲み会などで「シコリティ」を使うと「そんな下品な単語はねーわ」と非難轟々であった。
現在、皆普通に「シコリティ」を使用しており、その内「オギャリティ」「バブみ」も浸透するものと思われる。
ヴァーチャル世界が現実世界を侵食しているこの現状は、SF的状況、あるいはファンタジーの文脈でもある「フィクションがリアルを超える」と形容してもおかしくないはずだ。SFやファンタジーは逃避文学ではない。甘い砂糖菓子ではなく、恐ろしい文学なのだ。

百合!
あっ、今回の百合ですか。『小百合さんの妹は天使』とかどうすか。華やかな内容と、きめ細やかな絵のタッチでぼくは全然いいんだけど。ガチ百合だけど百合姫ブランドではなくメディアファクトリーです。メディアファクトリーは過去に『ささめきこと』を排出しており現在も『ひまわりさん』がある。
十三年振りに再会した美少女妹が冴えなくイケていないお姉さんの日常にやってきます。妹は純真無垢なんだけど、無垢ゆえの行動に生真面目を装っているムッツリスケベ型のお姉さんがかなり振り回される話です。

百合とKindle
百合に限らんのだけど、最新刊は書店に並んでいるのだが、肝心の既刊はすでに品切れ重版予定なし、ただしKindle販売はしてますよ、というのが最近アマゾンでよく遭遇する現象で、これからはこういうのはどんどん加速していくんだろうな。