アニメクラスタが『死霊のはらわた2013』を日本語吹き替えで観た。
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- 発売日: 2013/10/09
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いきなりですが、僕は映画、気に入ればソフト買う方です。
アニメのソフトの本数より断然映画の方が多いです。
二回目は吹き替えで観ます。巷に溢れている映画通を気取った「ちょw映画を吹き替えで観るなんてww」みたいなニセシネフィルとは違います。
まあ、もともとボンクラ体質なんでシネフィル偽装したエリートは映画仲間っていうよりは仮想敵ですけれど。
そしてアニオタでもあるのです。萌え豚です。今期は『ワルキューレ ロマンツェ』がいいです。清水愛さん復活です! ブヒー!
そんな僕が『死霊のはらわた2013』のソフトを買いました。なぜか。情報通ならご存じだと思うのですが、吹き替えのキャストが尋常じゃないのです。
ちょっと記事的にタイミング逃した感があるのですが、『劇場版まどマギ[新編]』があったからなので許してほしいです。
ところで本編の内容です。『死霊のはらわた2013』はボンクラの感想から言わせてもらえばサイコーなホラー映画です。
ヒロインはジャンキーのえーとキチガイだし、兄貴(主人公)はヒロインである妹のいいなりなシスコン童貞ボンクラ代表だし、兄貴の友だちもグランジ愛好してそうなイケてない童貞オタクのボンクラっぽいし、ヒロインの女友だち二人はややまともですが、おっぱいが大きかったり、肌の露出度が高かったり、アメリカ映画のセックスパワー集合体です。
恐怖シーンはベタな言い方を許してもらえればジャパニーズホラーからの影響度も高いです。
血の量と見せかたのエゲツなさはフレンチホラーの逆輸入がいい感じに融合してます。
終盤は低予算を生かしつつ(紋切り型だな)その範囲内で可能な演出を最大限に利用している地獄絵図が繰り広げられるので、83年版を知っているひとでも喜べます。
83年版は終盤に近づけば近づく程、狂気とカオスの悪夢が画面を占めていきますが、2013年版は83年版を意識しながら、別の手法で狂気とカオスの悪夢が観客を圧倒していきます。
たぶん、この終盤の演出方法はホラー好きなら誰もが一度は考えて「でも実際にやったらバカっぽいかも」って放棄した演出方法に正面から挑んだ例です。だから83年版に顕著だった「バカっぽさ」っていうのは実は生きているんだと思います。
音響と映像効果の相性が異常に配慮されている映画なので、是非、音量を大きくしてください。可能な限りデカイ画面で観て下さい。ショックシーンは強烈です。まあ映画館で観るのが幸せな作品ってことです。
ライトの後をカメラが追う疑似ドキュメント仕様なので臨場感があります。その癖にいきなり第三者の視点に切り替わったと思ったら主人公の背後に悪魔が沈黙したまま佇んでたりして、溜めもします。
いい方向にドラマ性とストーリーの整合性を無視している脚本なので、次になにが起こるか分かりません。
気付いたら誰かが悪魔に憑かれている。知らない間にコントロールされている。ストレスに耐えられなくなって突然パラノイア状態に陥る。しかしそうなってしまう過程だけは整合性をもって描いているので、十分に「ああ〜そんなこと止めてくれ〜」みたいな恐怖心を観客に植え付けます。
なので幼い頃に古賀新一とか日野日出志、諸星大二郎や楳図かずお、永井豪なんかのホラー漫画を読んでトラウマになった方はこの映画を観るといいです。
『REC』『REC2』なんかにドハマリした方はこれもうツボです。俺か!
この映画はゴアシーンが圧倒的です。00年に突入してからハリウッドは数々のスプラッター映画をリメイクしてきました。しかしこの『死霊のはらわた2013』はスプラッターのリメイクとしては現在トップクラスでしょう。ある理由で血の量が尋常じゃないからです。
『死霊のはらわた』はこの「血」に反応する瞬間がとても大事です。
この映画に限っては「ドラマ」とか「人間関係」とか、「静かな恐怖」とかそんなものにいちいちこだわるのはとても悲しいこと。
話が逸れました。吹き替え声優のはなしでしたよね。
すんごい豪華なのです。別に俳優を使って豪華って訳じゃありません。
傑作ホラーに相応しく、ベテランの声優を全面に配置しています。
そういえば声優を全面に配置っていえばザクスナの『エンジェルウォーズ』がスフィアを起用して賛否両論になりました。
僕は全然違和感ありませんでした。
むしろザクスナの「ANIMEみたいな映画作りたい!」感覚とスフィアの声質がマッチして、いいチョイスだと思っています。
一番期待していた豊崎愛生がほぼ喋らなかったのが無念ですが。
『死霊のはらわた2013』がどれだけ豪華な声優を使っているのか説明します。
ちなみに俳優の画像はネタバレを考慮して日本の公式ギャラリーから拝借しています。
うっかりネタバレ画像を使って誰がどうなるか、観てない人にまでバレちゃったら面白くないじゃないですか。
あと、R18指定だし、変な画像使って販売元のソニーに訴えられるのもなんですしね。僕はすーぱーそに子さん応援してますよ。えっ? すーぱーそに子さんってソニー関係ないんですか? ロックガールでヘッドホンしてるじゃないですか!? ずっとソニーの手先だと勘違いしてましたよ! むしろインディー寄りのニトロプラスなんですか? すいません! そに子さんのこと、サークルクラッシュ女とかいってバカにしていました! こういうことがあるので僕を含め、世の中のロックファンは大手企業を批判するときは事実配慮に気を付けた方がよい。
ジェーン・レヴィ(ジャンキーのヒロイン)CV.水樹奈々:代表作は『リリカルなのは』のフェイト。魔法少女が敵をやっつけちゃうぞ(違う)。フェイトの病んでる部分がヒロインとダブります。
シャイロー・フェルナンデス(ヒロインの兄貴。シスコン)CV.中村悠一:代表作多数。最近では『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂京介。こっちの兄貴も妹のいいなりでシスコン。吹き替え経験そこそこ。
ルー・テイラー・ブッチ(オタク)CV.高木 渉:代表作は『名探偵コナン』の小嶋元太。ベテランなので吹き替えも余裕。相変わらず役に立たないぞ。
ジェシカ・ルーカス(おっぱい黒髪担当)CV.佐藤利奈:代表作は『とある科学の超電磁砲』の美琴。萌えキャラばかり演じている印象がありますが、吹き替えドラマにガンガン出演しているので経験値は出演陣の中でも一、二を争う。
エリザベス・ブラックモア(おっぱいパツキン担当)CV.戸松遥:声優アイドルユニット「スフィア」でもお馴染み。代表作は『ソード・アート・オンライン』で大人気を博したアスナ。おっぱいとパツキンに溜まっているセックスエネルギーは今回の映画でも大爆発!
少女(悪魔担当)CV.阿澄佳奈:代表作は『這いよれ!ニャル子さん』のニャル子。可愛らしい声で大人気! ニャル子さんも伝統ある邪神なので無問題! つーか、『死霊のはらわた』はラヴクラフトのクトゥルー神話がモチーフだろ! ハマり過ぎやないですのん!
とにかくもう性能が違うのですよ!
購入後、わくわくしながら日本語吹き替え再生しました。
……あっ、これアカンやつや……。なまじアニオタなだけに「可愛く」聞えてしまうのです。
演技は絶妙だと思います。しかし、若干、アレだよ、ほら、気のせいかスラングが遠回しな表現になっています。
まあ、日常で使用するんだったらコレかな、みたいなセリフで進行には問題ありませんけれど。
でも、悪魔の少女がアスミスなので、声がめちゃ可愛いんですよね。冒頭で悪魔の少女が燃やされるシーンがあるんですけれど、焼け死ぬ瞬間まで可愛いんですよ。
ジェーンが悪魔の少女に乗り移られるシーン、ちょっとネタバレすると、悪魔が流動性のある棒状になってジェーンの股間の間にどんどん入って(憑依して)いくんです。もうコレ、水樹奈々が悪魔にファックされていやらしく喘いでいるだけにしか聞えませんよ。あっ? このシーンはホラー映画的にその解釈で正しいの?
僕がリョナラーだからなんですかね。冒頭の見せ場二つがすごい美味しいシーンになってしまいます。
あの〜今期のアニメで『世界でいちばん強くなりたい!』って竹達彩奈さんが戸松さんにシメられて延々喘いでいる作品あるじゃないですか。そんな感じなんですよね。このシーン。
中村さんも高木さんも演技派なので、一発でキャラのボンクラ臭を把握して情けない演技をするのはいいんですけれど、お陰でめちゃ頼りないんですよね。……あれ? ここもその解釈でいいの?
戸松さんも頑張ってるけど……どうだろう。このひとは『世界でいちばん強くなりたい!』で竹達彩菜さんをシメているシーンがすごくよかったんだけれど。あれは演技以外にもなんかあったのかなあ……。
なんかアレですよね。ガチレズの大井さんが北上さんとベッドイン可能になったのはいいけれど北上さんが可愛い過ぎて大井さんは逆に濡れない、ノレないみたいな……。
唯一、佐藤利奈さんだけがブレてません。
多分、可愛い声じゃない硬派な声だからだと思うんですけれど。佐藤さんは吹き替えの経験多いからでしょうか。
たぶん、この吹き替えのラインナップって「ホラー」と「アニメ人気声優」っていうボンクラの大好物がセットになってるカツカレー的なものを目指したんじゃないんですね。でもカツカレーってカレーとカツっていう大衆食堂の定番が組み合わせになっているから成功するのであって、ガストの六百円ランクのハンバーグとメイド喫茶のコーヒー千円(時間代四百円前後含む)がセットになってると「あれ?」って思うじゃないですか。
どっちも僕は好きですよ。
でもガストは三百六十円ドリンク飲み放題で六百円ハンバーグがいいんですよ。
メイド喫茶はサンドイッチ二切れ千円に一杯千円のコーヒーがセットがいいんです。そこに部外者からしたら全く不必要ではありますが、好事家からすれば大好きなシュチュエーションが絡んでくる。
そういうのが本当に「バランスがいい」んだと思います。
アニオタの結論
-アニオタの『死霊のはらわた2013』初見は字幕で観るべし。しかるのち、吹き替えで観よ。
これで正しく一粒で二度おいしいシチュエーションが得られるであろう。水樹奈々ファンはソフトを買うべきである。
しかし、これはアニオタの意見であって深夜アニメなど観たこともないお天道様の下で生きている人間はその限りでない。
……なんかモヤモヤするなー。なんでだろう。もういっぺん吹き替えでジェーンが悪魔にレイプされるシーン観ようかな……
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